Concept

city farmとは

地域の発展に貢献し、日本ワインの未来を切り開く

山国である我が国の里山を有効活用するためにも
ワイン用ブドウの栽培を通して、耕作放棄地をヴィンヤードとして蘇らせ、
美しい景観を育み、広く未来を見つめて、大地に立ち続けていきたいと考えています。


ヴィンヤード クリエイター
株式会社city farm 取締役 山崎 基
弊社別グループからワイン用ブドウに関わりはじめて30年以上にわたり、歴史の浅い国内の垣根栽培方式と向き合ってきました。 まさに温暖化が進む中でのブドウづくりに奮闘しております。 2010年から耕作放棄地の再生に携わることになり、以後、地質による排水性などヴィンヤードとして地形を活かした造成、畑づくり、栽培管理まで一貫して行うことで、新たな土地に息吹を吹き込むことを生業としています。このたび様々なご縁もあり、ワイナリーも立ち上げるに至りました。 ブドウウイルスや品種改良の生理障害など、自然は一個種だけの繁栄を許しません。 ある意味、私たちは人手の介入なしでは存続しえない「ぶどう」という半人工植物を栽培し、人の都合にあわせた経済活動をしています。 しかし、近年の急激な気候変動により、土着品種や既存品種がその土地に適さなくなる事態になりつつも、往々にして人は抗う事をしがちです。 自然交配でその地に適応した土着品種の誕生を待つほど現在の環境変化は優しくありません。 高温多雨の問題で着色不良、糖度低下、病気、酸落ちなどが起こり、完熟前に収穫せざるを得ないこともあります。 情熱と栽培スキルは重要ですが、それ以上に重要なのは土地の利(糖度のための水はけと水分ストレス、着色のための寒暖差)です。 残念ながらこれは現実ですので、私たちは気候に抗わず、韮崎市穂坂地区(標高450m)→北杜市白州町(750m)→さらに北杜市小淵沢町(950m)へと栽培地を移し、品種を変え栽培しています。 情熱や志は一世代は続きますが、それだけでは産地・地域産業として認められるには短すぎ、年1回のチャンスしかないヴィニュロンにとって、人生は短すぎます。世代を越えて100年単位で自然の恩恵を授かるためにはどうしたらいいのか? イタリアで聞いた話しで、千年以上続くブドウ畑でイノシシの食害はどうしているのか尋ねたところ、ブドウの熟れる時期には周辺の低木ドングリが実り、イノシシはドングリに夢中で食害など意識したこともないそうです! 新しいぶどう畑が周辺生態系に受け入れられ、同化するまでには、変化に対応しチャレンジを繰り返しながら畑に立ち続ける事以外にありません。 この現実を受け入れ、地縁に縛られない私たちのような組織は、限りある時間と労力を徒労に終わらせず、新天地を求めて、少しづつでも成果に結びつけ希望を見続けることしかないと考えています。
 

耕作放棄地の再生

荒廃した土地を美しいヴィンヤードとして蘇らせ
自然と人の営みを生かした、高品質なワイン用ブドウを作り続けていきます。

 

ワイン用ブドウの栽培、醸造および販売

すべて自社ブドウを使ったワインづくりを行っています。
新酒は造らずドメーヌならではの品質を追求していきます。

 

栽培に関する指導、育成

栽培に必要な技術やノウハウを継承し、次の世代へ伝えていくことが大切です。
自然の恩恵を永続的に享受するためにも、持続的な農業を目指します。

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